ひろしまリトルベビーハンドブックができました。2021年4月から広島県で配布されています。個人的に少し関わらせてもらいましたが、行政と一緒に何かを作り上げるというのは予想以上に大変で(汗)リトルベビーハンドブックとして良くなったな~と思う部分とちょっと残念かな~という部分、どちらもあります。とはいえ、やーっとできたリトルベビーハンドブック!なのでご紹介しますね。
ひろしまリトルベビーハンドブックの入手方法
まずは、ひろしまリトルベビーハンドブックの入手方法から~
広島県にお住いの方で、以下の総合周産期母子医療センター及び地域周産期母子医療センターで低出生体重児を出産した場合、産科やNICUから配布されるはずです。
総合周産期母子医療センター
・県立広島病院
・広島市立広島市民病院地域周産期母子医療センター
・土谷総合病院
・広島大学病院
・国立病院機構呉医療センター
・中国労災病院
・国立病院機構東広島医療センター
・厚生連尾道総合病院
・国立病院機構福山医療センター
・市立三次中央病院
出展:広島県HP
上記以外の場合でリトルベビーハンドブックを希望される場合、お住いの母子保健課に相談してみてください。
広島県外の方はネットで全ページ公開されているので、誰でもダウンロードして入手できます。こちらです↓
広島リトルベビーハンドブックの配布は、1,500g未満か33週未満で出産された方と、2,500g未満の低出生体重児を出産した方で希望される方も対象となっています。他所のリトルベビーハンドブックは1,500g未満が対象となっていますが、広島県は低出生体重児も対象となっているのが特徴的です。
当事者団体が一生懸命訴えた結果なので喜ばしいです。
どこかで線引きが必要なのは理解できるけど、1,499gだったらもらえて、1,501gだったらもらえないっておかしいじゃん!
何週で出産しても何グラムだったとしても、普通に生んであげれなかったという罪悪感を抱えているママが多いと実感しています。「1,500gでリトルベビーハンドブックの配布対象を区切らないでほしい」というのは、広島のママたちが譲れない条件のひとつでした。
不要な人は受け取らなければいいことなので、早産や低出生体重児を出産したママで希望されるなら、週数や体重を気にせず遠慮なくもらってほしいです。税金や予算のことは分かりませんが。。。(笑)そこは行政が頑張るところだと思います。
ひろしまリトルベビーハンドブックの特徴
ひろしまリトルベビーハンドブックの表紙は保育器から出てきたばかりの赤ちゃんの手形がモデルになっています。ちょうどリトルベビーハンドブックの対象となる赤ちゃんが、これくらいのサイズの手なんですよね~。手形だと厚みがあるように思えますが、細くて折れそうな指や手をしていました。
でも、このサイズの小さな手でぎゅっと握り返してくれる赤ちゃん。こんなにかわいいおててを知っているのは、小さく早く生まれた赤ちゃんを出産したからこそですよね!
裏表紙は手形や足形を取ったり写真を貼ったりと自由に使えるようになっています。何歳でもいいので、お誕生日記念に手形とるといいのではないでしょうか?表紙を開いて比較してみると、大きくなったな~と実感できると思います。
広島県もしずおかリトルベビーハンドブックがモデルなので、ベースは同じで転載も多くありますが、名古屋や岐阜などのいいところを集めている箇所があるのも特徴です。小さくうまれた赤ちゃんの絵で簡潔に説明したページ(名古屋)、家族のためのページ(名古屋)、アンケートをとる(岐阜)など、すでに発行されているリトルベビーハンドブックを参考にしたり転載したりしています。
また、福岡のように6歳まで記入できるようになっています。母子手帳のサブブックとして活用しつつ、ゆっくりな成長を楽しみにできるリトルベビーハンドブックになりました!
ひろしまリトルベビーハンドブックの残念なところ
少し作成に関わらせてもらいましたが、要望がどうしても通らなかった残念なところも(泣)実際に使う当事者団体やママの意見より、病院や行政の要望の方が優先された感じがありました。
例えば、SGAについては、「発育遅延のママが自分を責める原因になりかねないから入れないでほしい」と何度もお願いしましたが、ドクターが必要と言っているからと消してもらえず。。。せめてこれぐらいの表現にしてほしいと、文面はやさしめに変更してもらいました。
知っておきたいことの部分で、なぜか入院中と退院後に分けられ。。。よく分からない説明になっています。また、慢性肺疾患の説明は、転載ではなくお医者さんによる書き直しがされ、私たちには理解が難しいです。これも訴えましたが、ドクターの立場が優先されました。
その他もろもろありましたが…使う当事者の目線にたち、もっと寄り添うものになるよう、今後の改善を期待したいです。
早産・低出生体重児を出産したママでしか伝えられないことがある
リトルベビーハンドブックの作成に意見を言わせてもらいましたが、当事者にしか分からないことがたくさんあると思いました。デリケートな問題なので、ささいな言葉が引っかかったりもやもやが残ったり。理解しているつもりの行政の人に本質を分かってもらうのは大変なことで(汗)
早産・低出生体重児を出産したママでしか伝えられないことがある
と思いました!リトルベビーハンドブックは国で作ってまんべんなく渡してほしいです。そうなるよう、少しずつ広がっていくよう願っています。
リトルベビーハンドブックの実現に向けてやってきたことはこちらにあります↓
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